これは、医療関係者のみなさんは黙っていられないニュースなのではないでしょうか??
判決次第では、医療関係者の離職者がさらに増加することにも。。。
ヘルパーが原因でコロナ感染したと提訴

新型コロナウイルス感染症で死亡した80代女性の遺族が介護事業所を提訴しました。
新型コロナウイルスの感染経路が、当時利用していた訪問介護の職員からで、介護職員を派遣していた介護事業所の感染管理、安全管理が不十分だったとして、遺族が介護事業所の運営会社を相手取り、4400万円の損害賠償請求を広島地裁におこないました。
80代女性の発症から死亡までの経過
広島県の発表によると、80代の女性は4月3日に発症。
PCR検査で9日に陽性判定。
広島市内の病院に入院し、19日に新型コロナによる肺炎のため死亡。
介護職員の発症から陽性判定までの経過
3月31日に発熱と味覚・嗅覚異常が出現したが、翌日は症状が改善。
症状が改善したため、訪問業務は継続。
訪問を担当していた80代女性に加え、他にも陽性者が出たため、2人の濃厚接触者としてPCR検査を受け、10日に陽性判定。
「ヘルパーを交代させていれば母の命は奪われなかった。」
運営会社に対し、損害賠償責任があると主張しています。
80代女性の新型コロナウイルスの感染経路が、訪問介護職員しか考えられず、運営会社は注意義務、安全配慮義務を怠ったと指摘しています。
また、職員自身も感染拡大のリスクを認識することができたとしています。
医療従事者の声
このニュースを受けて、医療従事者の間では様々な意見が出ています。
「この当時、味覚障害が新型コロナウイルスの症状の一つだって、そんなに知られてなかったよね?」
「これで有罪なら、私、怖くて働けないよ。」
「訪問介護利用していて、助けられてたはずなのに、感染したら訴えるって、、、外部を入れることでの感染リスクの増大はわかってたことなんだから、サービス停止して自分で全部介護すればよかったじゃん。」
「どうなるんだろう。」
遺族に気持ちもわかる
大切な家族を新型コロナウイルス感染症によって失ったことは、とても悲しいことだと思います。
「コロナにならなければ、もっと一緒に居られたのに。」
「自分がちゃんと面倒を見て居たら、こんなことにはならなかったかもしれない。」
と、私が当事者なら思ってしまうかもしれません。
主張の通りに、感染管理、安全管理が不十分だったのであれば、職員、事業所、運営会社を責めてしまうかもしれません。
感染に怯えながら日々働いている
このニュースを目にして、それぞれがそれぞれの立場でいろんな意見を持つと思います。
でも、これだけは声を大にして言いたいです。
感染させたくて患者さんと接していません!!
私たちは感染防止対策を神経質になるくらいおこなっています!!
でも、新型コロナウイルスは潜伏期間が長く、無症状の感染者も多い感染症です。
感染に気がつかないうちに、患者さんのことを思っておこなったケアが、感染につながってしまうこともあると思います。
「それでもどうにかしろ!!プロだろ!!」と言われたら、もう私たちは、何もできません。
遠くから見守り、何かあった時だけ無言でケア、、、そんな関わりはしたくないです。
人間対人間だからこそできるケアをこれからも続けていきたいからこそ、今後の動向が気になります。