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【COVID-19】冬季に感染拡大するのは湿度が関係?ウイルス感染症が流行する3つの原因と正しい感染対策

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毎年、冬季になると、インフルエンザウィルス感染症が流行します。

 

しかし、今年はすでに新型コロナウイルス感染症が世界的に流行しており、最近は再び新規感染者数も増加しています。

 

今年は、インフルエンザウィルスと新型コロナウイルスの両方の感染症に気をつけなくてはいけません。

 

「同時感染、同時流行、、、怖い!!」
「気をつけるって言っても、何を気をつけたらいいの?」
「何で冬になると流行するんだろう?」

 

新型コロナウイルス感染症が、中国武漢で初期に大流行したのは2020年1月のことでした。

例年だとちょうど、インフルエンザウィルス感染症が流行する時期です。

その頃にはわかりませんでしたが、のちに、中国武漢にある病院で、新型コロナウイルス陽性の患者95例中46例がインフルエンザウイルス陽性だったと発表されました。

同時感染した患者は、重症例になることが多く、同時感染の約半数が死亡例になってしまいました。

(Ma S,et al.Int Soc Infect Dis May 5,2020)

 

日本も新型コロナウイルスとインフルエンザウィルスの同時感染、同時流行のリスクは十分あります。

今年の冬は、いつもより感染対策に力を入れるべきです。

 

なぜ、冬季になるとウイルス感染症が流行するのかご存知ですか??

冬季の正しい感染対策はご存知ですか??

 

人生で1度もインフルエンザ感染症に罹患したことのない私が解説します。

 

 

ウイルス感染症が流行する3つの原因

1.気温が下がるほどウイルスは生存しやすい環境になる

日本には四季があります。

11月ごろよりだんだん気温が下がりはじめ、3月ごろまで寒い日が続きます。

寒くて布団から出たくないなんて日が多くなります。

 

ウイルスにとっては、気温が低い方が生存しやすい環境となります。

 

 

こちらは、ウイルスの感染力の維持時間を温度ごとに計測した実験結果です。

 

温度が37℃の時には、ウイルスの感染力の維持時間は1日

温度が22℃の時には、ウイルスの感染力の維持時間は7日

温度が4℃の時には、ウイルスの感染力の維持時間は14日以上

(日本感染症学会専門医 寺嶋毅医師より)

 

気温が低下するほど、ウイルスの感染力維持時間が保たれることがわかります。

よって、感染力のあるウイルスに触れる機会も増加することになります。

 

 

2.乾燥するほど飛沫拡散しやすくなる

1年の間に、湿度の変化があるのも日本の特徴です。

気温の変化とともに、湿度も低下します。

乾燥注意報が出るのもこの頃です。

 

 

こちらは、理化学研究所が、スーパーコンピューター「富岳」により、オフィス内で咳をした場合、1.8m先の人にかかる飛沫の数を湿度ごとに計測したシュミレーション結果です。

 

湿度90%の環境では2%前後が到達

湿度60%の環境では2%前後が到達

湿度30%の環境では6%近くが到達

 

冬季の湿度は、30%以下になり、乾燥した日が多くなります。

よって、今までよりも飛沫を浴びやすい環境になるということになります。

 

また、呼吸器系のウイルスは湿度が低くなると、生存期間が長くなるとも言われています。

 

 

3.寒さにより換気を怠ってしまう

これは、直接的に冬季の環境によるものというよりは、人間が作り出す環境になります。

 

気温が下がるため、寒さに耐えることができず、換気を怠ってしまいがちです。

 

換気を怠ると、空気中のウイルスの濃度が高くなります。

そのため、感染のリスクが高くなってしまいます。

 

 

冬季の正しい感染症対策

手洗い、手指消毒の徹底は、大前提として、冬期に特に注意するべきポイントをお話しします。

1時間に1回換気を行う

換気の大切さは、新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、耳にタコができるくらい聞いてきたかと思います。

 

「でも、冬は寒いし、ずっと開けてられない」

「窓のない部屋だってあるし」

 

なんて言い訳してませんか?

ずっと窓を開けておいて、寒さで風邪を引いたら意味がありません。

 

正しく効果的な換気方法は、

対面する2箇所の窓を開け、1時間に1回、5分〜10分の換気を行うことです。

これによって、空気の流れが生まれ、短時間で空気が入れ替わります。

 

また、窓がない部屋の場合は、部屋の扉を開けてサーキュレーターなどを設置することをおすすめします。

これにより、密閉空間を避け、空気を動かすことができます。

 

換気は感染対策の基本です。

怠ってはいけません。

自ら、感染しやすい環境を作らないようにしましょう。

 

 

湿度60%以上になるように加湿をする

加湿が飛沫拡散防止に効果があることは、スーパーコンピューター「富岳」のシュミレーションから理解できます。

 

乾燥は、ウイルスが喜ぶだけでなく、人間の自己防衛機能が低下してしまいます。

 

人間は、ウイルスが入ってきた場合、自分でウイルスを外に出そうとする機能が備わっています。

そこで重要な働きをするのが「絨毛」です。

粘膜や気管支にある、とても細かい毛です。

その絨毛が、付着したウイルスを外へ出そうと動きます(絨毛運動)。

 

しかし、湿度が低下し、乾燥してしまうと、粘液量が低下し、絨毛運動も低下してしまいます。

ウイルスの侵入経路である喉や鼻の粘膜が弱ることで、感染しやすくなってしまいます。

 

ウイルスの苦手な環境にするためにも、人間の自己防衛機能を十分に発揮させるためにも、加湿が重要になってきます。

 

室内は、加湿器等を利用して、湿度が60%以上になるように加湿しましょう。

 

屋外では、加湿器を持ち歩くことも難しいですよね。

そこで活躍するのが、マスクです。

マスクは、飛沫防止にもなりますし、加湿の役目にもなります。

 

室内でもマスクをしていると、さらに効果的です。

 

 

まとめ

「何で冬になると流行するんだろう?」

「気をつけるって言っても、何を気をつけたらいいの?」

 

疑問は解決されたでしょうか?

 

人生で1度もインフルエンザ感染症に罹患したことのない私は、毎年、この感染対策をインフルエンザウイルスが流行する前から行なっています。

 

今年は、新型コロナウイルスとインフルエンザウィルスの同時感染、同時流行が懸念されています。

今年の冬は、いつもより感染対策に力を入れ、感染拡大防止に努めましょう。

 

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  • この記事を書いた人

MoFuegung

1984年生まれのレベル36|子供の頃からずっと幼稚園の先生になることが夢だったが、、、なぜか看護師の道へ進む|国語のテストはいつも70点以下だったが、なぜか文章を書くことが大好きになる|自他ともに認める恋愛体質だが、独身を満喫中|人見知りだと思っているが、誰にも認めてもらえない|誰よりも男らしいと思っているが、「女子力が高い」と言われる ・マイナス思考だと思っているが、「なんでそんなプラス思考なの?」と言われる

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